人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Why I Left Harry's All-Night Hamburgers

Lawrence Watt-Evans著の「Why I Left Harry's All-Night Hamburgers」を読みました。これもヒューゴー賞を受賞しています。分かりやすい設定で、読みやすかったです。賞を取るほど素晴らしいかと聞かれると、うーん。でも、とにかく軽い読み物でした。

主人公は16歳の高校生で、父親は無職です。母から借りる車のガソリン代を稼ぐため、家から歩いて通えるHarry's All-Night Hamburgersで深夜勤務のウエイターを始めました。仕事は楽でしたが、深夜2時を過ぎると怪しい客がやってきます。どうやら彼らは、パラレルワールドから来る旅行者で、Harryの店で色々と情報交換をしているようでした。

時が経つにつれ、周りの友人・同級生は大学進学や就職で離れていきますが、主人公はこれといって他にすることもなく、依然としてHarryの店で働いていました。しかし、毎日同じ事の繰り返しに飽きた青年は、あるパラレルワールド旅行者に、自分も同行させてくれと頼みます。さて、主人公の青年は冒険旅行に出発するのでしょうか。それとも?

総語数は5300ワードの短編です。アメリカの片田舎にあるファストフード店、それもチェーン店ではなく個人経営の様子が垣間見える物語でした。パラレルワールドという点ではSFなのですが、16~18歳の多感な時期を過ごす若者の物語です。最後のひと言も、なかなか上手いなーと思いました。なんか、しみじみ。。。

give me a shot: 人に機会を与える
graveyard shift: 深夜勤務
fiftyish: 50歳ぐらいの
get the hang of it: コツをつかむ
call it a night: 今夜の仕事はこれで終わり

fiftyishは「50歳ぐらいの」という意味ですが、-yishには様々な派生語があります。たとえば、thirtyish, fortyish, fityish, sixtyish, boyish, grayishなどです。
by PhotoEng | 2019-12-17 20:51 | Comments(0)
<< The Secret Life... For Want of A Nail >>